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2022.09.07

埋込用サンプルクリップの選定方法

埋込界の名脇役「サンプルクリップ」についてご紹介します。

サンプルクリップとは、基板や薄板などをただ真っ直ぐに立てる事だけの為に生まれた姿勢強制装置です。

弊社では、そんなサンプルクリップを3種類ご用意しておりますが、お客様より使い分けが解らないとご質問を頂くことがあります。

そこで、3種類のクリップの長所と短所を簡単にご説明します。

メタルサンプルクリップ(ロール型)

◆メリット (^^♪

ステンレス製で重量があり最も安定したクリップです。ロール型なのでクリップしても試料の長手方向には0.5mm程度しか伸びません。高さのある試料など不安定な形状にも対応できます。

◆デメリット (T_T)

ステンレスよりも柔らかい試料の場合、硬度の違いから段差が生じる可能性があります。試料観察時にクリップも写り込んでしまいます。クリップ部は横から試料の確認は出来ません。

◆推奨用途 (*´ー`*)

埋込機を使用する熱間樹脂の埋込に向いています。金属の薄板のクリップに適しています。

プラスチックサンプルクリップ(ロール型)

◆メリット (^^♪

ポリエチレン製で半透明なので横から試料の状態が確認出来ます。ロール型なのでクリップしても試料の長手方向には0.5mm程度しか伸びません。樹脂製なので試料の材質を選びません。

◆デメリット (T_T)

軽量なので安定性に少し劣ります。試料観察時にクリップも写り込んでしまいます。

◆推奨用途 (*´ー`*)

常温樹脂の埋込に向いています。高さの低い基板、電子部品のクリップに適しています。

プラスチックサンプルクリップ(3本足型)

◆メリット (^^♪

底面がクリップと接触しないので観察時にクリップが写り込みません。樹脂製なので試料の材質を選びません。横から試料を確認出来ます。

◆デメリット (T_T)

クリップすると試料の長手方向に数ミリ伸びます。クリップできる試料寸法のレンジがロール型に比べ少し限定されます。ロール型よりもコストが上がります。

◆推奨用途 (*´ー`*)

写真撮影用の埋込に重宝します。高さのある基板、電子部品のクリップに適しています。

次の表は、それぞれの性能を比較したものです。

項目

メタルクリップ

ロール型

プラスチッククリップ

ロール型

プラスチッククリップ

3本足型

安定性

横から試料の確認
使用出来る試料の材質
試料寸法の許容範囲
コスト

これら3種類以外のサンプルクリップもお取り寄せ出来ますのでお気軽にお問合せ下さい。

埋込備品

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